ネットショップBASEの出品シミュレーション

BASEの出品シミュレーション BASE

初心者向けネットショップを開業するのに役立つサービスと言えば、BASEが取り上げられることがよくあります。

出店や出品準備が簡単で、ネットショップASPサービスとして、シンプル設計にこだわった作りは、とても扱いやすいと評判です。

費用も分かりやすいようですが、実際にどれくらいかかるのか、シミュレーションすることで検証してみたいと思います。

ネットショップを運営するために必要な経費は何か、どれくらいかけると損益が変わるのか、具体的に数字を出して確認したいと思います。

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ネットショップBASEでシミュレーションする商品

BASEにはプランという概念がなく、契約期間による縛りもありませんので、BASEを使って販売するとどのようになるのかへ焦点を当ててシミュレーションしていきます。

詳細については、こちらの記事を参考にして下さい。

(参考:ネットショップBASEのプランと手数料

今回のシミュレーションでは、以下の前提条件で経費を確認することにします。

商品:シャンプーボトルタイプ(通常サイズ)
容量:400ml
大きさ:縦21.5cm×横8.5cm×高さ(厚さ)6.5cm
月々の仕入数:100個
月々の販売数:100個
仕入価格:1,000円
小売価格:4,000円

販売期間は特に設定しません。

売上目標は、原価率25%で仕入れて、100個完売、売上高440,000円(税込み)を目指すこととします。

決済方法は、BASEの標準装備となっているかんたん決済を使うことになりますので、1注文ごとに決済手数料と、自分の口座へ振り込むための振込手数料が発生することになります。

配送方法は、販売数が小規模であることから、代行業者を使わず、自分で在庫管理から梱包・配送までをおこなうこととします。

比較対象ですが、送料を顧客側が負担する場合と販売側で負担する場合をベースに、さらに、広告費を使った場合にどうなるのか検証していきます。

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ネットショップBASEの出品シミュレーション

BASEの経費で大きく変わる点は、顧客の支払金額へ送料を含めるかどうかにより、決済手数料が変わってくることです。

他社のネットショップASPサービスでは、決済手数料を商品代金のみ対象としているところもありますが、BASEでは、商品代金+送料を支払金額として決済手数料を計算することになっています。

そのため、顧客側で送料を負担してもらう場合、決済手数料は多めに徴収されることになり、手元に振り込まれる金額も低くなります。

まずは、共通となる経費について確認しておきます。

売上

毎月4,000円で100個売り上げることになります。

4,000円×100個×消費税10%=440,000円

仕入にかかる費用

1,000円で100個仕入れることになります。

1,000円×100個×消費税10%=110,000円

初回にかかる費用

初期登録費用は発生しません。

0円

毎月かかる費用

無料のデザインや機能を使ってネットショップを運営できるため、月額費用は発生しません。

0円

配送作業料

配送にかかる費用は、梱包資材を50円で調達、配送料は1,000円として計算します。

(50円+1,000円)×100個×消費税10%=115,500円

 

こちらを条件に、送料負担を顧客側で持つのか、販売側で持つのかによって、どのように利益が変わってくるのか、100個完売できたときと、完売できなかったときの損益分岐点を計算してみます。

 

送料を顧客側が負担する場合のシミュレーション

<支払金額>
商品代金4,000円と送料1,050円(梱包資材50円+配送料1,000円)の合計となります。

(4,000円+1,050円)×100個×消費税10%=555,500円

<決済手数料>
1注文ごと決済手数料(支払金額の3.6%+40円)とシステム利用料(支払金額の3.0%)の合計となります。

【{(4,000円+1,050円)×3.6%+40円}+{(4,000円+1,050円)×3.0%}】×100個×消費税10%=41,063円

<振込手数料>
2万円以上の場合、振込手数料(250円)のみとなります。

250円×消費税10%=275円

<振込金額>
支払金額から決済手数料を差し引いた金額が申請金額となりますが、さらに振込手数料を差し引くことになります。

支払金額-決済手数料-振込手数料=振込金額

555,500円-41,063円-275円=514,162円

<利益金額>
100個完売での利益は、振込金額から仕入にかかる費用と配送作業料を差し引くことになります。

振込金額-仕入れ-配送作業料=利益金額

514,162円-110,000円-115,500円=288,662円

<損益分岐点>
1個:2,064円
2個:4,953円
3個:7,842円

※振込手数料は、2万円未満の場合、振込手数料(250円)と事務手数料(500円)の合計となります

送料を販売側で負担する場合のシミュレーション

<支払金額>
商品代金4,000円のみとなります。

4,000円×100個×消費税10%=440,000円

<決済手数料>
1注文ごと決済手数料(支払金額の3.6%+40円)とシステム利用料(支払金額の3.0%)の合計となります。

【(4,000円×3.6%+40円)+(4,000円×3.0%)】×100個×消費税10%=33,440円

<振込手数料>
2万円以上の場合、振込手数料(250円)のみとなります。

250円×消費税10%=275円

<振込金額>
支払金額から決済手数料を差し引いた金額が申請金額となりますが、さらに振込手数料を差し引くことになります。

支払金額-決済手数料-振込手数料=振込金額

440,000円-33,440円-275円=406,285円

<利益金額>
100個完売での利益は、振込金額から仕入にかかる費用と配送作業料を差し引くことになります。

振込金額-仕入れ-配送作業料=利益金額

406,285円-110,000円-115,500円=180,785円

<損益分岐点>
1個:985円
2個:3,620円
3個:4,605円

※振込手数料は、2万円未満の場合、振込手数料(250円)と事務手数料(500円)の合計となります

 

商品が売れるまで、仕入れ以外の費用はかかりませんし、販売後も、手数料と配送料のみとなりますので、原価割れしにくいことが特徴と言えます。

また、BASE側で決済手数料を差し引いた金額を管理していますので、自分の手元へ入る金額がいくらなのか分かりやすくなっています。

決済手数料へ送料分が加味されてしまうのを防ぐ手段として、着払いが考えられますが、BASEでは着払い方式を認めていません。

先払い(もしくは後払い)を前提としていますので、契約違反にならないよう注意が必要です。

販売個数も、少ないうちは配送作業を苦としないかもしれませんが、数が増えれば増えるほど手間がかかることになります。

現状では、BASEによる配送に関する代行作業や業者紹介はしていませんので、作業に支障をきたすようであれば、自分でルートを探すことになります。

配送に関するQ&Aがありまのでご確認下さい。

下記リンクをクリック後、下の方にヘルプがあります。

ヘルプ → 発送について に記載されています。

BASEの発送について

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ネットショップBASEで広告費をかけた場合のシミュレーション

BASEを使って販売するためには、自らユーザーを集客する努力をしなければならず、SEO対策は当然のこととして、インターネット広告を活用した相乗効果は必須と言えます。

先ほどのシミュレーションへ、インターネット広告の中でも導入しやすいと言われている、CPP(クリック保証課金)広告をおこなった場合のケースも考えておきます。

1クリック平均50円と仮定して、成約率5%の場合を組み入れると、広告費1,000円で1個売れる計算となり、100個完売したときのコストは、1,000円×消費税10%×100個=110,000円となります。

送料を顧客側が負担する場合のシミュレーション

支払金額、決済手数料、振込手数料、振込金額は前述の通りとなります。

<利益金額>

100個完売での利益は、振込金額から仕入にかかる費用と配送作業料、広告費用を差し引くことになります。

514,162円-110,000円-115,500円-110,000円=178,662円

<損益分岐点>
1個:964円
2個:2,805円
3個:4,542円

※振込手数料は、2万円未満の場合、振込手数料(250円)と事務手数料(500円)の合計となります

送料を販売側で負担する場合のシミュレーション

支払金額、決済手数料、振込手数料、振込金額は前述の通りとなります。

<利益金額>

100個完売での利益は、振込金額から仕入にかかる費用と配送作業料、広告費用を差し引くことになります。

406,285円-110,000円-115,500円-110,000円=70,785円

<損益分岐点>
1個:-114円
2個:597円
3個:1,308円

※振込手数料は、2万円未満の場合、振込手数料(250円)と事務手数料(500円)の合計となります

 

今回のシミュレーションでは、原価に対して広告費用をバランスよく組み入れられましたが、「1クリック平均50円で成約率5%」はかなり優秀な数字と言えます。

成約率が上がらないことも十分にあり得ますので、広告効果への対策を色々と考えておく必要があります。

・成約率を上げるよう魅力的なページを作る
・2本など複数で売れる工夫をする
・広告の内容を絞り込みクリック単価を安く設定する

いずれも費用対効果として有効な手段となっています。

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ネットショップBASEの出品シミュレーションのまとめ

BASEの出品シミュレーションをまとめておきます。

経費として考えられるのは、仕入れ、決済手数料、振込手数料、配送作業料が上げられます。

仕入を上手におこなえば、ネットショップを運営するうえでリスクがほとんどなく、BASEは初心者向けのネットショップASPサービスであることが分かります。

ただし、商品の販売数を上げるには、SEO対策やインターネット広告の活用が不可欠となり、広告費用を含めた販売金額を考える必要があります。

この点を見逃さなければ、原価割れすることもなく、販売数に応じて利益を増やすことができると言えるでしょう。

参考に、BASEとは正反対の考え方、ショッピングモールへの出店、ショッピングサイトへの出品と比較をしてみます。

・楽天(スタンダードプラン)
100個完売したときの利益は、130,000円ほどを見込むことができ、広告を使った場合は、80,000円ほどに落ち込みます。

・amazon(大口出品)
大口出品で送料を店舗負担した場合、100個完売したときの利益は、170,000円前後を見込むことができ、広告を使った場合は、70,000円ほどに落ち込みます。

 

楽天は、出店料や販売手数料が高いことから利益率は薄いですが、出店数を抑えたり、販売促進のための専門アドバイザーがついたりして、商品がよく売れる傾向にあります。

amazonは、販売手数料が抑え目で、決済もamazonがおこなうため手数料がかからないのが特徴的です。

ただし、出品者側での競争意識が強く、何よりもamazon自体もライバル関係となることから、販売状況が不安定となることがよくあります。

楽天やamazonは、BASEと同様に、個人事業主などの小規模運営に向いていると言われています。

BASEは、売り上げに応じた利益を上げやすく、楽天やamazonは、販売手数料や管理費用がかかるため、必ずしも販売数と利益が比例するとは限りません。

いずれを選ぶにせよ、まずはECサイトに関する知識を高めることは重要なことです。

そのうえで、自分に合ったネットショップの運営を考え、条件が適しているサービス会社を選ぶことが大切です。

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