パソコンを使う上で、最も有名なOSはWindowsとなっていますが、定期的にアップグレードする必要があります。
現在、Windows7のサポート終了が迫っており、そのまま使うことをせずに、Windows10へのアップグレードが強く推奨されています。
Windows7をそのまま使い続けると何が問題となるのか、OSのアップグレードにはどのような目的があるのか、過去の事例を踏まえて考えてみたいと思います。
windows7のサポート終了とは?
OSとは、Operating System(オペレーティングシステム)の略で、 ハードウェアとソフトウェアを結びつけるミドルウェア的な役割を担っています。
中でも、Windowsの誕生は、グラフィカルな操作がおこなえるようになったこと、インターネットのサービスが開始されたことで、あっと言う間に一般家庭へパソコンが普及した要因と言われています。
また、Windowsは初回にパソコンへ導入(インストール)するだけに留まらず、常に最新の状態を維持するために、日頃から問題点を洗い出し、その都度、プログラムの更新をおこなっています。
プログラムの更新のことをアップデートと呼んでいますが、新作のOSが発表されるまで、保障はずっと続くことになります。
Windowsは5年~10年を目安に新作のOSを発売しており、その後、移行(アップグレード)までの期間を経て、保障を含めたサービスを新作だけに切り替えます。
移行期間は、平均して2年ほどとなっていますが、その間に大きな問題が発覚すると、延長サポートの期間が適用され、最大で5年間となることがよくあります。
今回、対象となるWindows7ですが、後継版であるWindows10の発表が2015年7月だったということもあり、延長サポートを最大限に使った結果、2020年1月14日でサポート終了が決まっています。
OSのサポートが終了するとどうなる?
サポートが終了すると、どうなるのか以下にまとめておきます。
専門チームの解散
Windows7を使用するうえで問題が発覚した場合、原因を探って解決してくれる体制がありましたが、サポート終了とともに機能しなくなります。
更新プログラムの停止
専門チームが解決しなくなりますので、これまでおこなわれてきたプログラムの更新も提供しなくなります。
サポートセンターの閉鎖
電話やメールなどの問合せ窓口もなくなってしまい、確認したいことも分からずじまいとなってしまいます。
windows7はそのまま使えるの?
サポート終了とともに、Windows7が導入されたパソコンは動かなくなってしまう訳ではありません。
最後にアップデートされた状態のまま、特に不具合が生じないのであれば、ハードウェアもソフトウェアも通常通り稼働します。
ただし、以下に上げるリスクが常に生じている状態となってしまいます。
復旧が難しくなる
OSの役割の1つに、ハードウェアとソフトウェアの問題点を解決して安定稼働させる仕組みが存在します。
問題点は、自動もしくは手動で更新されるプログラムによって解決してくれるのですが、サポート終了後は、プログラムの更新はおこなわれません。
仮にOSが原因でパソコンが動かくなってしまった場合、リカバリーすることがしにくく、データを含めて復旧するのは困難となってしまいます。
情報が漏洩されやすくなる
OSはインターネット回線の接続を制御しています。
制御方法は、暗号化やパスワード保護など、セキュリティ対策を施したものとなっており、常に状態監視を続けています。
セキュリティ対策は日々進化するものですが、サービスが終了するとともに、いつの日からか古い制御方法のままインターネット回線へ接続していることになり、悪質な第三者の侵入を許可しやすくなってしまいます。
ウイルスに感染する恐れがある
OSはセキュリティ対策と同時にウイルスの駆除もおこなってくれます。
OSとウイルス対策ソフトウェアは密接な関係となっており、最新のウイルス情報と駆除方法を併せて制御してくれます。
ただし、サービスが終了してしまうと、それ以降の新たなウイルス情報が入手できませんので、感知することも駆除することもできず、そのまま感染に陥りやすくなってしまいます。
取り返しのつかない状態になる前に
このようになってしまうと、取り返しのつかない状態になってしまいますので、サービスが終了する前に、以下のいずれかの方法で新作OS(Windows10)へのアップグレードをお勧めします。
OSのみアップグレードする
現在使用しているパソコンをそのまま使い続けたいのであれば、OSのみ購入してアップグレードすることになります。
ただし、新しいOSを動作保証するパソコンの推奨環境について、今までとは異なるケースもあり得ますので、アップグレードの対象となっているか、スペックを確認する必要があります。
ハードウェアを含めてアップグレードする
Windowsが新作を発表する理由の1つに、ハードウェアの進化がよく取り上げられます。
パソコンの処理能力を向上させることは、ハードウェアおよびOSの役割と言われていますので、より快適な環境を実現させるために、パソコン自体を買い替えて、全体的にアップグレードさせる必要があります。
過去のwindowsがサポート終了した時のトラブル
WindowsXPからWindows7へアップグレードされた方であれば、当時、2014年問題として取り上げられたこともあり、今回のWindows7のサービス終了が如何に大ごとであるか分かるかと思われます。
当時、WindowsXPの発売は、性能が高く評価されたことで、多くの法人が業務のシステム化を採用する時代でもありました。
そのため、大量のパソコンが出回ったのですが、その一方で、Windows7への対応が遅れてしまった要因へつながっていくことになるのです。
しばらくして、Windows7が発表されたにも関わらず、WindowsXPが浸透していたことと、OS自体に限界があるという認識が薄かったこともあって、世間では、人気の高いWindowsXP対応パソコンの購入を続けていました。
そのような中、WindowsXPのサポート終了と、前述したアップグレードの理由を知ったとき、法人を中心に驚きと不安が募り、慌ててアップグレードを検討せざるを得ない状況となったのです。
結果、多くのパソコンを保有していた法人では、Windows7へ完全移行するまでの間、サービス終了後も、有償でWindowsXPの延長サポートを申し込む様子が後を絶たなかったとのことです。
これを教訓として、多くの法人では、OSのアップグレードを意識するようになり、パソコン本体を含む交換時期を見定めた予算管理もおこなうようになったと言われています。
win7そのまま使うとどうなるの?まとめ
Windows7を使い続けることは可能です。
しかしながら、パソコンには老朽化によるリカバリー対策は施されていませんので、買い替え時期を見定めなければなりません。
その合図とも言えるのが、OSのアップグレードで、安心かつ安全な動作環境でパソコンを使用し続けることが可能となります。
アップグレード方法は、大きく分けて2通りあります。
・比較的新しいパソコンの場合は、Windows10へのアップグレード対象となっているものがありますので、OSのみを購入するだけで済みます
・Windows7対応のパソコンを長く使用していた場合は、パソコン自体を買い替えることになります
間もなくサービスが終了することになりますので、早々にWindows10へのアップグレードを検討することをお勧めします。
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